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2013 06 12 多重露光

郡司と同じく,5月11日の青猫祭#3に私も出品させていただいた.今回は,青をテーマとしてなにか販売できる作品を,という条件のもと,私はささやかな絵はがきを売ることにした.

「多重露光」という名の作品.多重露光とは,写真撮影時の一コマに複数回の露光をする写真の技法のこと.一枚一枚の露光は暗めとし,その分回数を重ねることで,適正な露出に近づける.
以前,風景写真を多重露光すると青い色になる,と何かで見たことがあって,それを私の身の回りの風景を題材に行った.
アトリエの前の交差点に停まるとき,クルマの中でシャッターを切ったり(だから赤信号が多い),近くのポストへ葉書を持って行くとき,歩きながらパチリと撮ったり.それらのシーンが何枚も何枚も重なると,立体的であり,かつ,のぺっとした建築の写真が生まれ,そこに毎日の感情を見ているような気にもなる.

130612.jpg

多重露光 2013.5
藤野高志/生物建築舎
絵はがき77円

「写真機のシャッターを切ったのち,フイルムを送らずに再びシャッターを切る.すると,一つの画面のなかで風景が重なる.この方法でフイルムを巻くこと無しに,幾日にもまたがって,天神山のアトリエを撮り続けた.そうやって出来上がった写真には,湖の底深くから見上げたように風景が揺らいでいた.
いつだって建物の姿は変わらぬ.けれどそれを撮る私の心は,その度ごといろんなことを思う.ここに揺れるは感情の波だ.不思議なのは色.鮮やかなはずの日常も,幾十枚も交わり重なれば,煙たき青となる.それは我々が生きている地球の色.ただ青く,憂鬱.」
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