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2012 07 15 詩 ぽくぽくのほっぺ

120715.jpg

チチリの庭で.
はじめて原寸大ぽくぽくとご対面.

ぽくぽく展の作品準備ができた.
今回は詩.

作家 藤野高志/生物建築舎
題名 ぽくぽくのほっぺ
製作 平成二四年七月

この文を読んでくれた方の心の中に
ぽくぽくを描きたいと考えました。
私の中でぽくぽくは、現実の世界と
空想の世界を、行ったり来たりして
います。 



ねえ ねえ ぽくぽくのほっぺには 何がつまってるの?


それは悲しみよ。


かなしみ?
どうして?


だって ぽくちゃんがそばにくると 涙がとまるでしょう? 
悲しみを すうって吸ってくれるから ほっぺがぱんぱんなの。


お口からすうの?


そう。
ストローでひゅるううって。


すごい。でも 見たことないよ。


それはそうよ。
だって ぽくちゃんのほっぺが しぼんでいるのも見たことないでしょ?


うん ない。


ぽくちゃんの姿は 悲しみをほっぺにぷっくり吸い込んだあとじゃないと見えないの。
ストローでひゅるうしてるときは まだ透明なの。


透明のとき ぽくぽくは何してるの?


それはお姉さんにもわからない。 でもいつも近くにいると思う。
だって ストローでちくちくされて 痛いときがあるもの。


それはよくわからないや。


まーくんは小さいからよ。大きくなれば分かる。
ぽくちゃんは 色んな場所で 色んな時に 色んなみんなと一緒。
まーくんはどんな時 ぽくちゃんがそばに来るの?


しらない。でもいつのまにかそばにいるよ。 かなしみって飲みものなの?
かなしくなくてもぽくぽくはくるよ。 色えんぴつで絵をかいてくれるの。


どこに?


あたま。
あたまのなか ぎゅーんて線をひくよ。
あおい線。


青い線はどこへいくの?


だれかのところ, でもだれかわからない。
雨みたいに ながあい線が だれかに向かう。


それ怖い?
お姉さんは その誰かだったらちょっと怖い。


へいきだよ。 ぽくぽくに やさしく線をひいてもらえるようにたのむんだ。
かんがえればそうなるの。だからかんがえるの。 ねえ かなしみって飲みものなの? どんなあじ?


味は今度ぽくちゃんに聞いてみて。
でもいつか ぽくちゃんのほっぺが悲しみで一杯になったら 破けちゃうのかな。
お姉さんそこまで考えたことなかった。 どうしよう。


じゃあ こんどぽくぽくに ほっぺがやぶけないようにたのんでおくね。


ありがとう。まーくん。
いい子ね。


うん。 透明なぽくぽくにも会いたいなあ… 水の中なら見えるかな?


見えないの。 たぶん温かさとか 手触りとか ウキウキと同じ。
でもお姉さん ストローちくちくは分かるよ。 そんな時はぽくちゃんにほんと感謝してるんだから。


ぽくぽくは それしってるのかな?


どうかしら。でも ほっぺぱんぱんのとき ちょっとにっこりしてるから 多分知ってると思うな。


そうだね。
そんなきがする。


でしょ?


うん。 にっこり かわいいよね。 ぽくぽくにいつでも好きなときに会いたいな。
がっこうとか おふろとか とこやさんとか 好きなときに。
そしてあたまの上に住んでもらうの。


人の頭はお家じゃないよ。 ぽくぽくだって いろんな場所に住みたいはずよ。


そうか。 ひとりじめはよくないね。
じゃあ そっとおねがいするだけならいい?
おそらに向かって どこかに透明のぽくぽくいるかもしれないし。


そうね。お願いごとしよう。
私は 自分の嫌いなところをごしごし消したいな。 消しゴムみたいに。
ごしごし。 ああ ちょっとおなかすいちゃったね。


ぼくも。


ね。 帰って一緒にご飯 食べよう。
ほっぺ いっぱい。
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