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2012 08 17 仙台高専でレクチャー

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仙台高専の坂口大洋准教授にお声がけ頂き,夏休みの仙台高専でレクチャーとディスカッションをさせて頂く.平地の中にぽつんと現れた古墳のような学校の出で立ちは,背の低いモンサンミシェルにも見える.遥か遠くの町(岩沼)まで見渡せそうな,環境の魅力的な学び舎.

レクチャーでは皆さんが真摯に聞いてくれたので,思う存分話ができたし,ディスカッションでは,あらかじめ学生が私について予習してくれていたようで,様々な方面に話は及んだ.また先生方の質問は鋭く,私自身考えさせられることも多い.
レクチャーで皆の反応に触れると,頭の中に配置されていた幾つもの考えが振動し始め,もう一度ソートされ,括り直されて,新しい配置へと席替えするような体験をする.そうして,今まで繋がらなかった考え同士の間に関係性を見つけたり,新しいキーワードが浮かび上がってきたりする.
つまりレクチャーは,話す側にとっても刺激を受けるチャンスだということ.今回私は,自然と建築を等価に置きたいという言葉への反響が大きいことに驚いた.また,震災の直撃を受けた人たちが,自然礼賛に懐疑的であることも伝わって来た.様々な状況は人の考え方を変えてゆく.私たちは建築を作る立場にあるのだから,たとえ目の前の世界を変えることは出来なくても,建築によって世界の捉え方を変えられるようになれたら良いのだろう.

今回のレクチャーでは東北大時代の先輩後輩の,大洋さん,小地沢君,齊藤君と久しぶりに会えて,懐かしさに浸りながらのんびりクルマで群馬へ戻った.