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2010 09 17 幸福な時間

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一つの建物の設計から完成までの中で,たまらなく楽しみな日というのが幾日かある.「足場が外れる日」はその最たるもので,今まで足場に隠れていた裸の空間の姿が一気にあらわになる.

今日,天神山の足場が外れた.
待ち焦がれていた風景に出会った感じだ.
たち現れる形は何度も模型で作った通りだから,自分が小人になったような錯覚を抱き,しかし,壁やガラスには質感があり,それをいつまでも手で撫でながら,やっと1分の1の実感をかみしめていく.
雪,夕立,雨の雫…これからの生活の中で,どんな空がこの天井越しに見えるだろうか…上を見上げてのんびり想像する.

これが建築家の幸福な時間.
(mixiより転載)