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2011 11 24 自動車と建築

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自家用車は,自らの意思で好きな時に好きな場所へ行くことができる道具だ.公共交通には無い自由がある.

建築と自動車の共通点.それは人が長い時間を過ごすための空間だということ.目的地に到着して過ごす時間も大切だが,そこへ移動するまでの時間も豊かであって欲しい.そのためのもの作り.車と建築に対する考え方が重なる部分である.

今まで購入したクルマのうち5台がオープンカー.免許を取って以来9台乗継いだ半分以上が幌の屋根だ.オープンカーは概して狭く,あっけらかんとしていて,直接外と繋がっている.陽が射せば暖かいし夜はシートまでひんやりする.風の流れが考えられているので,多少の雨や雪でも走行中は屋根を空けていられる.幌を閉じていても,土砂降りのときなど自分が小さくなったように思えるし,布一枚の天井にそっと掌を当て,降り続く雨粒のかたちを感じたりも出来る.幌は柔らかい皮膚だ.幌越しに様々な情報をやり取りしている.
ましてスポーツカーともなれば,路面の起伏やエンジンやタイヤの状態を繊細に感じ取る五感の感覚装置であり,変速機やステアリングを通してその交流を積極的に楽しむことが出来る.

人が中心にあり,外と繋がり,その具合をいかにコントールできるか.それは建築でも大切な主題である.季節や天気や時間の流れと連続しているオープンカーは,ときに不便でありときに快楽.なにやらどこかのアトリエに似ている.
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