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2011 10 17 考えのもと

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ジョウモウ大学から2日.
いまだに色々なことが,頭の中を巡っている.

今回授業に臨むにあたり,天神山の設計時,施工時,地震の時のことなど,今までを振り返る時間を持てた.思い返してみると,去年までは私たちの事務所内で話し合って,様々なことを決めていた.密室のような状態のなかで,考え方を作りあげたいと思っていた.
今年になって発表の機会が増え,日記を書くようにもなった.沢山の人と会い,話をし,咀嚼し,文字にする.そうやるうちにしぜんと考えが整理される.言葉が反応し合い,頭の中が澄んでくる.

もともとは,自分自身が環境と繋がりたくて,この天神山を考えた.絶えず移り変わる環境は,ものごとを考えるきっかけになると思ったからだ.物思いの場所を用意するために,建築が作られてもいい.自然現象,都市活動,小さな植物や昆虫のディテールと動き,どれも流れ続ける音楽のようなもので,ときに激しく,ときにゆっくりと,楽しく,悲しくて,それらは決して飽きることが無い.耳を澄ませば,いろんな音が聞こえてくる.私は,そんな豊かな他者と繋がりたいと思う中で,生身の「人」という要素を,どこか避けていた気がする.

今日,萩塚の長屋で,D号室の乙庭さんのお店をB号室の女性が手伝うことになったと聞き,とても嬉しくなった.コミュニティづくりに疑問を抱き,専有空間のみで構成した集合住宅は,少しずつ小さな町のようになってきていた.

ものを考えるには,いろいろな人と出会い,話すことも大切だ.
考えるための場所を建築が作るなら,人と人の繋がりがどうやって生まれるのか,それを建築的に一生懸命イメージする必要がある.人が繋がる先には,自然環境,都市,生き物,そして人がいる.これからはもっといろいろな場に出て,人との繋がりの中から考えを作りたい.土曜日の授業は,私たちの事務所に,当たり前だが大切なことを再確認させてくれた.

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*photo by Maniackers Design