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2011 09 21 気象計

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天神山には,気象計が備えてある.
今日は台風が近づき,気圧が下がってゆく.

ここでの毎日の生活は,航海のようだ.
温度,湿度,気圧や,天気予報から,その日の気象の具合を知り,窓を開けたり,植物に水をあげたり,換気扇の運転の具合を判断する.半分温室のような建築だから,ずうっと締め切っておけば結露がはじまるし,窓を開けっ放しだと,虫や埃が入ってくる.周りの変化を敏感に感じながら,自然の現象を手がかりに生活していかなければならない.そのために建物に積極的に介入し,温度や風や湿度をコントールする.ときには高窓を開け,建物の中に雨を降らせることさえある.
この建築の持つ最も美味しい部分を味わうために,マニュアルトランスミッションの自動車よろしく,最適なギアを選び自分で建築を運転してゆく必要があるのだ.

便利の時代とは反対の原始的な暮らしだが,エネルギーもさほど使わないし,環境の小さな変化を発見する喜びもある.なにか,がらんどうの楽園のような廃墟で,愉しい修行をしている感じである.