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2011 03 18 計画停電の先にあるもの

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夜,計画停電.
つい一週間前までは,高山でしか得られなかったはずの闇が,東日本のいたるところで街を包み,月や星が輝きを増す.意識がネットから遮断され,代わりに夜空へ繋がっていくことを「贅沢」と捉えてみる.今日の仕事はもう終わり.天体観察でもしたい気分だ.明るい昼と暗い夜は,本来全く異なった二つの世界のようなもの.計画停電は,私たちが知らなかった本物の夜を教えてくれる.

アトリエで星空を見上げながら,ノートに向かう.今,東京はきっと明るいだろうな.地方はこの不条理ともいえる停電を案外すんなりと受け入れている.やれば出来るものだ.環境への適応は生物の本能だ.

月明かりの町を自転車で回ってみよう.この大きな闇は,遥か昔の風景か未来の都市か.眼前の真っ暗な風景の続く先には,美しい夜空と静けさ,秩序と安全,石油や電力に過度に頼らぬ人々の未来の暮らしが見える.煌びやかな都市の光を,まるで古臭いバロック装飾を見るように懐かしむ時代が来るかもしれない.

例えば,ゲリラ豪雨に強い都市とはどんな都市だろう?それは水を防ぎ排除するのではなく,水が来たら当たり前のように,船に乗って移動できる街かもしれない.都市全体が湖のようになっても,粛々と生活を送る人々.滞らない社会活動,そんな光景を空想してみる.寒さも暑さも便利さも少し我慢するだけで,都市は随分身軽になれるだろう.

計画停電の毎日が都市をどう変えるのか・・・しばし静観.
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