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2013 04 27 紫のドーム

暖かい日も増え,草花は育つ.目立つのは,玄関の丘のナデシコ.あんなに小さかった株が,今は紫のドームのようだ....

2013 04 26 光の皺

事務所の西窓の大きなカーテンを洗濯した.カーテンをもとの場所に戻すと,仄かに洗濯物の良い香りが室内に広がる.濯ぎの皺は布に残り,光が小さな樹皮のような模様を作りながら波打っていた....

2013 04 19 新建築住宅特集5月号 巻頭コラム

本日発売の,新建築住宅特集5月号の巻頭コラムを担当させて頂いた.「私のスケール感」と名付けられた連載で,毎月さまざまな建築家が,みずからの経験を通して獲得したスケール感について書いているものだ.人は生まれもった絶対的なスケール感を,想像力で拡げられると,私は思っている.東京の中銀カプセルでの生活や,会津の3畳の小屋で寝泊まりしていた頃にあれこれ考えていたことが,今のこの天神山での生活に続いている....

2013 04 19 鎧

朝から気でも触れたかのような風. 電線は鳴き,信号機が震える.遠くで轟々と低い振動音が響いている.でもコンクリートの建物はぴくりともしない.こんな日は天神山が頼もしい....

2013 04 17 若さと深みと

先月剪定したオリーブの枝の先から,もう新しい葉が出てきている. はつらつとした若葉色と,それを見守る深緑色. 植物の社会の世代交代.新学期の始まり....

2013 04 16 また一つ楽しみ

3週間前に,南庭の山から株分けしたオレガノがキッチンの足元で根を張り,元気に育っている. オレガノでどんな料理を作ろうか,想像する楽しみがまたひとつ....

2013 04 15 日本建築学会 作品選集新人賞

天神山のアトリエが,2013年日本建築学会作品選集新人賞を頂いた.地層のように様々なものごとを積み重ねた天神山.スタディ模型や図面を積み重ね,施工の打ち合せや現場を重ね,実際に中で生活するようになってからは,日記や写真を重ねてきた.これからも同じように,ひとつひとつ.8月の北海道での学会の全国大会で,他の受賞者の方と交流するのが楽しみである....

2013 04 15 ひそひそ話

春の青空に包まれた天神山.地面には,いくつもの影の共演.サラサラ細かく動くもの,高い場所からぼんやりとした輪郭線を落すもの,影だとプローポーションが太ってしまうもの.あいつも,そいつも,こいつも地面の上に集まると一気に距離が近くなる,みんなでひそひそ話をしているみたい....

2013 04 12 黄色いエネルギー

10日前,このあいだ顔を出したツタの葉が,のびのびと広がりはじめる.コンクリートの壁からエネルギーが溢れ出しているようだ....

2013 04 11 頭上のスクリーン

事務所を風が通り抜け,パラソルの中に葉影が揺れる....

2013 04 11 うれしい雨降り

きのうの夜さっそく雨が降り始めた.今朝,新入りさんにはたっぷり雨が溜まっていた.今日はその水を使って,植物たちに水遣り....

2013 04 10 春の雨

静かに雨が降る.22時からの打ち合せ.内容は,来週の日曜のジョウモウ大学の授業について.山村さん,橋本さん,小林さんと.先生として関わらせて頂くのは,乙庭授業にゲスト出演したものも含めると,これで4度目.このような地元発信のイベントに呼んで頂けるのは,とてもありがたいこと....

2013 04 10 雨のオーケストラ

今日から仲間入りした新しい天水桶.紺屋貝戸から持ってきた,昔々の釜.雨が降ったらば,今までとは違う高く乾いた音色の曲が聴けるだろうな....

2013 04 10 胎動

春,白樺.幹が膨らみ,ヒビがはしる....

2013 04 09 手の中のカメラ次第

最近,RX100というカメラを買った.ポケットに入れたり,首から下げたり,最近よく連れ出している.カメラは人を少し変える.カメラを持っていると,何も持っていないときより,街のあちこちに好奇心が向く.電柱のあたま,路地裏,道祖神,花や,雲や,水たまり.一つ一つの風景にいちいちカメラを構える訳でもないのに,カメラを手にしているというだけで,意識は街の風景をフレーミングし続けている.面白いのは,35ミリレン...

2013 04 07 あるはずの光

夜でも,空は仄かに明るい.人の目には限界があるけれど,機械ならば夜を明るく映すこともできる.人に見えない風景を見せることもできる.人は自分の感覚器官を,自分たちで作った道具で拡張することができる.夜が塗り絵に見えてきて,目の前の現実が嘘にさえ思える....

2013 04 06 南風

春の嵐が来るという.南風で桜散る....

2013 04 06 カメラを知る

今年度から毎週,勉強会を行うことになった.事務所で,個人個人の知識を共有するため,スタッフがかわりばんこに授業を行う.今日の第1回目の講師は郡司.講義内容はカメラと写真について.写真機の歴史から始まって,建築の撮り方や画像加工方法まで,レジュメを見ながら勉強.ちょうど,郡司が色空間の説明をしているところ....

2013 04 05 バラガンの色

ちょうど1年前に購入したiQの代車でピンクのヴィッツがやってきた.ボディの色は,強烈なピンク.まるでルイスバラガン自邸の壁のよう.すぐ手前のロズレー・ドゥ・ライの緑の葉が補色で映える.このロズレーの花が咲いてやがて散ったらば,ちょうどバラガンの家に咲くブーゲンビリアのような色だから,このクルマの色ともとても映えるだろう.なんてことを考えているうちに,次のクルマはピンク色も良いかなと思えてきたり.ちょ...

2013 04 05 黄色い風

今年も菜の花のさく頃.事務所のできた一年目から,変わらぬ優しい風景.この季節は気持ち良くて,窓を空けておきたくなる.お風呂場には,ワイングラスに生けた春の花たち.北の庭からの柔らかい風が香りをのせて,頬をなでる....

2013 04 03 晴れたなら

昨日から続いた雨が去り,夕方に晴れ間が射したので,待ってましたとばかり,事務所みんなで新しい計画の敷地を見に出かけた.ものをつくることは,現状に変化を与えること.今までそこに在って,これまで続いてきた,ものごとの積み重ねを失くさないように,いろんな声に耳を澄ます.優雅に頭上を飛ぶトンビや,雨上がりの水たまりを滑るアメンボにも....

2013 04 02 できごとを運ぶ道

事務所のインターネット環境を整えるために西の庭に道を通す.この道を通って,どこか遠くの国の,どこか可笑しなニュースだって,どこか悲しいニュースだって,運ばれてくるのだから不思議だ....

2013 04 02 雨ふりの朝

きのう漂っていた真新しい4月の香りも今日は休み.雨がしとしと降る朝の天神山.西の壁面をつたうツタが一斉に口を開ける.むかし雨の帰り道で,空に向かって口を開け,みんなで雨の水飲んだっけ....

2013 04 01 小さな世界

天神山のコンクリートの壁には小さな世界がたくさん回っている.外にはやさしい光が射して,葉の影が水面のように映るけど,覗いてみても中の住人は出てこない.視点を変えると世界にはそのまた世界がたくさんある.今日からスタッフの私も,天神山での日常を綴ることに.一つひとつは何気ない些細なことでも,それに気づけることが喜び.毎日が少しでも違ったものに見えてきますように.郡司...

2013 04 01 春の色に

4月の香りに誘われて,蝶と蜜蜂が集まり始めた天神山.いつもよりちょっとふわふわした空気.始まりの温度.それらを運んでくる,そよそよの風.生物建築舎にも今日から新たなスタッフが加わり,新年度のスタート....