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2011 10 31 オータムタイム

生物建築舎では今日から,サマータイムならぬオータムタイムの実施.朝9時はじまりだった仕事時間を,7時はじまりに2時間早め,そのぶん事務所を早く閉める.きっかけは秋の地球の動き.太陽高度は下がり,陽が短くなり,気温の落差も大きくなった.季節が変化する中で,果たしてどういう暮らし方が快適だろう.天神山は天井がガラスなので,日の出とともに明るくなり,たとえ冬でも,室内は朝早くから暖められる.一方で,日が...

2011 10 30 7000000000

枯れてゆく絵.二年前の作品.切り取った葉は色褪せてゆく.あした生まれた人間はみんな,世界で70億人目だと言う.人類は増えている.他の生物はどうだろうか....

2011 10 29 中銀カプセル

今日は東京.森美術館のメタボリズム展とナカダイの西麻布工場レセプションへ.写真は屋外展示の中銀カプセルユニットの一室.私は10年ほど前,中銀カプセルタワービルB棟の803号室に暮らしていた.この建築は,あらゆる点で普通と異なる.面積は,トイレ,風呂,洗面まで含めても10㎡に満たない.水道と空調はいくら使っても料金は発生せず,カプセル同士が離れているので隣室からの騒音も無い.さらに中銀はカプセ...

2011 10 28 天神山の模型にレモンユーカリの影

よく晴れた秋の光が,明暗をはっきりさせる....

2011 10 27 霊山たけやま

今日の読売新聞.今年の群馬デスティネーションキャンペーンでの観光客の客足が載っていて,もっとも伸び率が高かったのが中之条の「道の駅霊山たけやま」だという.昨年比でおよそ2.5倍の人出.ここは中之条ビエンナーレ2011で,生物建築舎+小阿瀬直+Maniackers Designの作品「塔/pagoda」を展示した場所.嬉しい記事だ....

2011 10 26 言葉を探して

事務所開設以来,6年間ずっと考え続けてはいるものの実行できていない計画がある.それは私の両親の家の改築で,案を作っては壊し…を繰り返していたのだが,最近になって迷いが晴れ,案が固まった.建築を考える際,明快に説明できる規則があると設計し易い.周辺環境やプログタムから始まり,図式,素材,構造,設計プロセスなど,自らに様々なルールを課し,それに沿って良い答えを求めようとする.この計画案も「これでうまく...

2011 10 25 コールバケツ

早朝,めずらしく霧が出る.北庭のコールバケツの口いっぱいに,昨日の雨が溜まっている.明日晴れたら,草木に水をあげよう....

2011 10 24 鉛色の壁の前で

天神山南庭の夕景.どんよりとした,灰色の一日が暮れる.南側の道路を流れる緩やかな空気の動きにあわせて,ペニセタム・ルブラムがゆっくり揺れている....

2011 10 23 靄の日に

上空を雨雲が東に進んでゆく.夜半過ぎ,外は靄が広がりはじめ,空気は生暖かくなり,天井のガラスの外側には微小な水滴が並びだす.やがて水滴同士は結合し,その重さに絶えられなくなり,筋を引き,一つまた一つと流れ落ちてゆく.そんな些細な現象を,下からじっと見ている....

2011 10 22 原寸大

露天風呂の浴槽の寸法の検討....

2011 10 21 大判で

今日は天神山を8×10で撮影して頂いた.次の掲載が楽しみ....

2011 10 20 建築仲間

昨夜はSNARKに,沼田コンペに提出した建築家が集まって批評会が開かれた.話題は,各自の最新のプロジェクトや掲載雑誌に及び,飛び入りで参加して下さった方々もあり,日付を跨いでも議論は続いた.群馬は東京からおよそ100キロ,神奈川や千葉や埼玉とは違い文化圏はいったん東京から切れている.展示会や講演会にちょこっと出かけよう,という感じではないし,建築家同士の集まりが頻繁にある訳でもない.そんな状況の中,小...

2011 10 19 新建築住宅特集 七つの庭のある住まい

本日発売の新建築住宅特集11月号に「七つの庭のある住まい」を掲載して頂いた.同号のUIA2011東京大会の欄には「発砲灯」が優秀賞を頂いた記事もあわせて載っている.「七つの庭のある住まい」は10ページにわたり,見開きの平面図や断面図や矩計図など読み応えがある.敷地一杯に引いた輪郭線の中に,内外問わず様々な部屋が並ぶ住宅.大小あわせ17あるが,部屋ごとに変化を付けようとは思わなかった.むしろ各部屋をどんどん...

2011 10 18 World's Coolest Office

ニューヨークの Inc. magazine 主催の World's Coolest Offices 2011 で,天神山がファイナリストに....

2011 10 17 考えのもと

*ジョウモウ大学から2日.いまだに色々なことが,頭の中を巡っている.今回授業に臨むにあたり,天神山の設計時,施工時,地震の時のことなど,今までを振り返る時間を持てた.思い返してみると,去年までは私たちの事務所内で話し合って,様々なことを決めていた.密室のような状態のなかで,考え方を作りあげたいと思っていた.今年になって発表の機会が増え,日記を書くようにもなった.沢山の人と会い,話をし,咀嚼し,文字...

2011 10 16 pen

昨日発売のpen 11月1日号に,天神山のアトリエを掲載して頂いた.4ページの記事で,表紙にも天神山の写真が使われる.今までに天神山のアトリエを掲載して頂いた雑誌を見返すと,新建築では「建築」,マークマガジンでは「日本文化」,コンフォルトでは「植栽」と,各雑誌ごとに焦点の当て方が少しずつ異なっていた.今回のpenは「生活」だろうか.誌面には,自然現象を手がかりに日常生活を楽しむ様子が綴られる.時系列で,これ...

2011 10 15 授業の日

今日はジョウモウ大学の授業の日.みんなで天神山のアトリエを探索したり,スケッチを描いたり,模型をつくったり.曇天の真っ白な空の下,のんびり,ゆっくり,3時間が流れてゆく.コンペのプレゼや,作品の解説とは違い,今日はリラックスした気持ちで話ができた.きっと,そこに緩やかな雰囲気があったからだ.それは,生徒として来て頂いた皆様と,ジョウモウ大学スタッフの皆様のおかげ.どうも,ありがとうございました....

2011 10 14 雨だれ

空は弱い雨.前線が来ている.明日の授業,晴れることはなさそうだ.準備は着々と進む.大掃除を終え,天神山のミニチュアが揃い,レモンバーベナの茶を煮出し,町田のピアノ練習が続く夜.少しだけ角度の振れたコンクリート壁に,軽快なメロディが残響する.エンマコオロギの声と,クルマのタイヤの水切音が,ピアノに沿うように,遠く聞こえる.この曲,明日はぴったりなんじゃないか....

2011 10 13 マークマガジン 萩塚の長屋

萩塚の長屋をマークマガジン34号に掲載して頂いた.記事はカテライネ・ノイシンクさん.33号の天神山に続いての連続掲載.入居者の活気を映した新建築8月号とは違い,こちらでは竣工まもない頃の私が撮影した写真が使われた.春先の冷たい空気が,建物をより静的に見せている.写真の中でRC壁は,季節や空気の具合によって,暖かくも冷たくも写る.これは,コンクリートという材料が熱を持ち易く,逃がし易いことを人は知っ...

2011 10 12 満月と屋根

15日の授業に向けて,午後からガラス屋根の掃除.天神山の屋上に登るのは,新建築の撮影以来9ヶ月半ぶり.高い秋の空の色を愉しむために,表面の薄いシリコンオイル汚染の膜を取り除いてゆく.21枚の強化ガラスがピカピカになる頃,東に満月が昇った.そして日記を書いている今はもう,満月は正中を過ぎ,アトリエに月光が降り注いでいる....

2011 10 11 アキアカネ

どこから入って来たか,赤とんぼ.イーゼルにとまり,じっと空を見る.初夏に比べると,すっかり茜色に染まった.天井越しに見上げれば,蜻蛉の群れが東に流れてゆく.じきに寒くなるのだろう....

2011 10 10 東北で

日曜月曜,東北地方をゆらゆら.天神山を離れて,建築からも離れて,のんびりと起きて,クルマは走る.何もせず,何も考えず,日が暮れる....

2011 10 08 卒業設計

今日は仙台.母校の建築学科創立60周年パーティに出席.60年の記念として,歴代の卒業設計が一冊の作品集にまとめられ出版された.編集は五十嵐太郎研究室.私の卒業設計は,建物の計画ではなく,全編漫画による物語だったのだが,当時は沢山の批判も浴びた.賛否両論の意見が出て,最終審査が揉めたのだと聞く.結局,青葉賞も近代建築掲載も叶わなかったのだが,時は流れて今こうして小田和正氏や藤森照信氏のような先輩方と...

2011 10 07 光の輪郭,その均衡

ナデシコに光.太陽光が枝葉によって分解される.その小さな光の破片が集合して,土に迷彩模様を描く.天神山では,建築による鋭利な光の輪郭と,木漏れ日のフリーハンドのような光の輪郭が混ざり合って,空間の濃淡が出来ている.夏を過ぎて秋になり,柔らかくてキラキラした輪郭が増えてきた.レモンユーカリやオリーブやジャカランダが生長し枝葉を広げたからだ.この相反する二つの光の輪郭について,自分の理想のバランスを考...

2011 10 06 節目

朝,悲報.雨上がり.空気がフレッシュな午前.天神山の南庭もすっかり秋らしくなった.爽やかな風にペニセタム・ルブラムの穂がそよぎ,今日も一日が過ぎてゆく.雲の流れ続ける空を見上げ,今に満足しよう.偉大な発明家よ,安らかに....

2011 10 05 季節が変わる

秋の雨.少し肌寒い....

2011 10 04 太陽高度の変化

地球が秋分の位置を通過し,室内が影になる時間も長くなった....

2011 10 03 ジョウモウ大学で授業

来週の土曜日,ジョウモウ大学の授業が,ここ天神山のアトリエで開かれる.講師は私.ジョウモウ大学とは,群馬県内の様々な場所をキャンパスとして授業を開催する市民の「大学」.大学といっても学校教育法で定められた大学ではなく,入学金や授業料もない.市民による生涯教育の場である.そのジョウモウ大学の建築家の授業シリーズの第1回を,天神山で開くことになった.専門的な授業ではなく,見て,聴いて,触って学ぶ,やさ...

2011 10 02 中之条ビエンナーレ終了

中之条ビエンナーレ2011が終了した.本日のクロージングパーティに参加するため昨日から中之条に入り,冬のような気温の野反湖のキャンプ場に泊まって,沢山の作品を巡った.作品を鑑賞することと中之条のエリアをまわることが一体的な経験となり,このビエンナーレの印象を形作る.作品を自動車で巡っていると,青い空,緑の山,水色の湖といった中之条の身近な風景が,しぜんにすうっと体の中に入ってくる.生物建築舎+小阿瀬 ...

2011 10 01 十年前に

10年前の今日,分かれ道があった.2001年10月1日,私は福島県会津の設計事務所「はりゅうウッドスタジオ」に入所し,その日から芳賀沼さんのところでお世話になることになる.清水建設を退社し,thinkpadのtrancenoteとpeugeot505を買って東北地方に引越したのだ.当時,銀座の中銀カプセルタワーに居を構えた生活は刺激的であった.大ゼネコンの設計部はビッグプロジェクトが多く,魅力的な仕事と友人に囲まれていたし,...